myNB会員ならいつでも5,000円(税込)以上のご注文で送料無料!
さらにキッズシューズはいつでも送料無料!!
ニューバランスは2018年11月16日、パートナーシップ契約を結ぶ三村仁司主宰の「M.Lab(ミムラボ)」と共同開発した『NB HANZO V2』の記者発表会を行いました。
一般ランナー向けに発売される待望の新シューズは、どんな目的を達成するために、どのような点にこだわって生まれた靴なのか?その詳細がいま、明らかになります。
「2年前、日本のランナーのために作られたシューズが、このたび三村さんも加わることで『NB HANZO V2』として大きく生まれ変わりました」
ニューバランスジャパン マーケティング部 DTC&マーケティング ディレクター、鈴木健の挨拶からスタートした記者発表会。
プレスの方々の注目が集まる中、さっそくニューバランス専属アドバイザー、「M.Lab(ミムラボ)」代表取締役の三村仁司氏と、ニューバランスジャパン フットウエアプロダクト部、ランニングチームマネージャーの武田信夫が登壇し、開発コンセプトの話に移ります。
同シューズのコンセプトは「Silent Hunter」。日々トレーニングを積んだ人が最後に大物を狩り、勝利を遂げるというストーリーを込め、アメリカでは隼(はやぶさ)をモチーフにしています。
「この表現を日本に落とし込むと、何に該当するのか?物音ひとつ立てずに速く走り、しっかりと目的を達成して大仕事をなす…これは「忍者」ではないかと。そこで『HANZO』という商品名が決定しました。随所に忍者のロゴが入りつつ、忍者が疾走した後の残影や刀といった、エッジの効いたモチーフを組み込んでいます」(武田)
その速さはもちろん、鍛錬し、最後に結果を出すというストーリーを踏まえると、「レースに勝ちたい」「ライバルに勝ちたい」「自己記録を更新し続けたい」など、自ら目標を掲げて頑張っているランナーに届けたいとのこと。そんなランナーにとって、現代の名工と名高い三村氏のエッセンスが注入された『NB HANZO V2』は、待望のシューズといえるでしょう。
左から武田信夫、三村仁司氏、神野大地氏、鈴木健
忍者の残影や刀といった、エッジの効いたモチーフを組み込み、随所に忍者のロゴが入る
『NB HANZO V2』の大きな特徴は、まずラスト(木型)の設計です。ニューバランスでは『NB HANZO V1』開発時にも日本人のエリートランナーの足型を数多く調べ、設計を行いました。そこに今回、「M.Lab(ミムラボ)」に蓄積されたデータが加わることになります。
「1年間に7千足くらいつくりましたから、それで45年やから、掛け算してくれれば」(三村氏)
ニューバランスの専属アドバイザー、三村仁司氏
ビッグデータをもとに作られた、新たなラスト。そしてミッドソールにもこだわりが。
「『V1』では反発性に優れたラビッドリバウンドという素材と、軽量性に優れたレブライトの2層構造にしていましたが、さらなるバランスを考慮して、レブライトを改良した1層としました」(武田)
「多層構造だと糊の分だけ重さも増します。さらに1層のほうが反発力が出ると経験上、感じていましたから、クセのないシューズに改良できていると思いますね」(三村氏)
さらにもうひとつ、「ケガすることなくトレーニングを続けられる」「だからこそ良いトレーニングを長く続けて、強くなれる」という「M.Lab(ミムラボ)」のポリシーも注がれています。
「選手に練習してほしいという願望が強いんですよね。その足を守るのが靴。靴屋はですね、なによりフィッティング重視ですから。たとえばメッシュも少々硬かった。体重が乗ったら負荷は20%くらい増しますから、キックするときに擦れてマメや靴擦れができますからね」(三村氏)
この張りじゃない。もうちょっと軽くしてほしい。何度もサンプリングを重ねる中で、武田は「まさしくアスリートファーストのものづくりをしている」と実感し、自らも市民ランナーであることから「履くのがますます楽しみになった」と開発当時を振り返っていました。
『NB HANZO V2』のミッドソールやアウトソールなど、進化を遂げた部分については発表会の展示エリアでも紹介
ここで“履く側”としてのゲストが登場。ニューバランス契約アスリートにしてプロランナーの神野大地選手の登壇です。実際に『NB HANZO V2』を履いて走った神野氏は、その感想をこう語りました。
「一番すごいなと感じたのは、そのフィット性ですね。すごくしっくりきます。全体的にとても繊細に作られていて、開発に携わった人びとの想いが詰まっているシューズだなと実感しています」(神野氏)
神野大地氏
神野氏が三村氏に最初に出会ったのは大学2年の頃。箱根駅伝の最終合宿地、妙高高原で三村氏は、選手たちの足型をとりつつ「弱いところを強くせぇよ」「悪いところを治していけよ」とアドバイスしていたそうです。
「彼は真剣に聞いてましたね。真面目な選手ですよ」(三村氏)
そんな神野氏はかねてからシューズへの探求心も旺盛で、ニューバランスと契約を結ぶ前から「いま、いちばんフィットしているのが、「M.Lab(ミムラボ)」の別注シューズと、ニューバランスのシューズ」と語ったことがあります。その分、今回の『NB HANZO V2』のフィット感覚には感激したようです。
「ほんとうに楽しみなシューズ」(鈴木)
「ニューバランスの直営店などで、一人でも多くの方に履き心地を感じてもらいたい」(武田)
「たくさん履いてきたけど、すごく良いシューズ」(神野氏)
「ほぼ1年かかって、やっとできた。ホッとしてます。未来に挑戦したい気持ちも、やっと叶った」(三村氏)
それぞれの想いを語って、発表会は盛況のまま幕を閉じました。
もっと速く、もっと強く。目標に向かい、結果を求め続けるランナーのための『NB HANZO V2』。発売開始となる12月14日より、新たなランニングシューズの歴史が始まります。
左から鈴木健、三村仁司氏、神野大地氏