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トップランナーの足を支え続ける稀代のシューフィッター・三村仁司氏と、ニューバランスの新たな挑戦

2018年1月17日(水)に行われた、ニューバランスの新戦略発表会。その舞台に、今年1月1日よりニューバランスとパートナーシップ契約を結んだ「M.Lab(ミムラボ)」主宰の三村仁司氏が登壇しました。往年のランナーから現役選手までが集う中、現代の名工であり、稀代のシューズ職人として現役を貫く三村氏の想いが語られました。

三村仁司氏と米国ニューバランス・アスレチック・インコーポレイテッド グローバル・ランニング部門担当副社長のトム・カーリオ氏が並んだ写真
左から三村仁司氏、米国ニューバランス・アスレチック・インコーポレイテッド グローバル・ランニング部門担当副社長のトム・カーリオ氏

選手を強くしたい——。その想いが一致して生まれたパートナーシップ

「やりたいことがやれる場所だと思っています。選手の目標達成に向けて世界の舞台でチャレンジして、成果が出るよう頑張っていきたいですね」(三村氏)

2018年1月1日より、ニューバランスと三村仁司氏が主宰する工房「M.Lab(ミムラボ)」は、グローバル・パートナーシップを締結しました。三村氏は、ニューバランスの専属アドバイザーとしても活躍することになります。しかしながら、ここに至るまで他社からのオファーも相次いでいたそうです。

「一緒にやりましょう、というオファーが4件くらいありました。その中でニューバランスからは、全社を挙げて、すべての力を注いで一緒に仕事がしたいという熱い想いを感じたんです。具体的に言えば『選手を強くしたい』という想いですね。これは私の方向性と一致していたので、契約を結ばせていただくことになりました」(三村氏)

専属アドバイザーの仕事は、商品開発のアドバイスをはじめ、ニューバランス契約選手の要望に合わせた競技用シューズの製作、ニューバランス直営店および販売店スタッフの研修の講師など多岐にわたります。市民ランナー向けのシューズ開発にも、これまでトップランナーの足を支えてきた三村氏と「M.Lab(ミムラボ)」のエッセンスが加わることになります。

「トップ選手と市民ランナーは、まず走るスピードが違う。そこに伴ってクッション性も違ってくる。扱いやすく、故障しにくい靴という基本を踏まえつつ、さまざまな違いを考慮したシューズ設計になると思いますね」(三村氏)

ニューバランスの専属アドバイザー、三村仁司氏
ニューバランスの専属アドバイザー、三村仁司氏

トップランナーが信頼を寄せる、三村氏の“シューズ”と“ことば”

「三村さん!お久しぶりです!まさかここでお会いするとは」

そう切り出したのは、トークセッションの司会進行を務めるニューバランスのランニングアドバイザー、千葉真子氏。対して三村氏は開口一番、

「おお。あんた、いつから(ランニングアドバイザーを)やっとんの?」

ざっくばらんな物言いに、プレス会場は一様に和みます。千葉氏は高校時代から履き続けていた“三村シューズ”で世界を舞台に活躍し、2003年世界陸上パリ大会でも3位入賞を果たしました。

「海外の大会に出場する際、三村さんは事前に下見に行ってくださるんです。その国の道路の質や硬さ、石畳があるかないかなども踏まえて、その大会で存分に力が発揮できるようにしていただきました。共に戦っていただいている感覚ですね」(千葉氏)

ニューバランスのランニングアドバイザー、千葉真子氏
ニューバランスのランニングアドバイザー、千葉真子氏

会場に駆けつけてくれた旭化成陸上部の宗猛総監督と、同陸上部に所属する市田孝選手、市田宏選手も、“三村シューズ” を履いて輝かしい成績を残しています。

「現役時代、『どういうシューズを履きますか?』と訊かれた時には『三村さんが作るシューズを履きます』と言い続けてきましたね。速く走れるシューズであると同時に、故障しないシューズでした。でも一度、面白いことがあって。三村さんが作ったシューズが、どうしてもフィットしない時があったんです。その旨を本人に告げたら『そんなことあるかいな!』と。でも後日、『ごめん。間違えて違う選手の靴、送っておったわ』と連絡がありました(笑)。その時に強く『ああ、この人はそれくらい、自ら作った靴に自信を持っているんだな』と感じましたね」(宗総監督)

現役で活躍する市田兄弟も、宗総監督と同じく「速さ」と「故障しにくさ」を“三村シューズ”の特長として挙げています。

「僕らランナーにとって、シューズは体の一部。三村さんのシューズは、頑丈で走りやすい。また、故障しにくいシューズということは、練習を休まず続けられるシューズということでもあるので、ランナーとしての成長にも欠かせません」(市田孝選手)

「もうひとつ三村さんが凄いなと思うところは、足を測定してもらうときに、『左の筋力が弱いから、左足を前に振り上げるトレーニングを右よりも多くしなさい』などと、アドバイスをくれること。走りやすいシューズをつくるだけでなく、選手の目標が達成できるよう、さまざまな面でサポートしてくれることがありがたいですね」(市田宏選手)

左から宗総監督、市田孝選手、市田宏選手の3名が並んでいる写真。
左から宗総監督、市田孝選手、市田宏選手

「自分にとって最後のチャンス。気を引き締めていかんと」

ニューバランスは、すべてのランナーにとってベストなブランドになることを目指しています。これまでは一般ランナー向けの市場をメインに普及を続けてきましたが、ベストなブランドになるためには “突き詰めて戦っているエリート”、すなわちトップランナーの目標達成にも貢献していきたいと考えました。そこで実現したのが、今回の三村氏とのパートナーシップです。

「もう70歳。なにせ古希ですからどうなるかわからないけど、自分にとって最後のチャンス。気を引き締めて、仕事をするからには夢を持ってやりたい。ニューバランスの専属アドバイザーとして可能な限りのアドバイスをして、選手が喜ぶ、感動するようなモノづくりをしていきたいですね」(三村氏)

トップランナーに寄り添い、一人ひとりの走りの個性を踏まえたうえでつくるシューズ。ニューバランスのブランドメッセージ「FEARLESSLY INDEPENDET(君の強さは、君だ。)」になぞらえると、“君”が“君”のまま戦えて、しかも“勝てる”シューズづくりといえるでしょう。

「ニューバランスはまだ改善の余地がある」と語る一方で「私もまだまだ勉強しなくては」と、夢の実現に向けた努力に余念がない三村氏。これから共に力を合わせ、すべてのランナーにとってベストなブランドになることを目指す日々が始まります。

左からニューバランス ジャパンの冨田智夫社長、三村仁司氏、米国ニューバランス・アスレチック・インコーポレイテッド グローバル・ランニング部門担当副社長のトム・カーリオ氏の3名が並んでいる写真。
左からニューバランス ジャパンの冨田智夫社長、三村仁司氏、米国ニューバランス・アスレチック・インコーポレイテッド グローバル・ランニング部門担当副社長のトム・カーリオ氏
三村仁司(みむらひとし)
三村仁司(みむらひとし)

1948年兵庫県生まれ。学生時代に陸上選手として活躍後、1966年国内スポーツブランドに入社。
シューズ製造に携わり、1974年からはアスリート向けの別注シューズ製造をスタートする。
2009年より自身の工房「M.Lab(ミムラボ)」を立ち上げ、これまでに様々な分野のトップアスリートたちのシューズ・インソール開発に携わり彼らの大舞台でのチャレンジをサポートし続けてきた。
2004年厚生労働省「現在の名工」表彰、2006年黄綬褒章を受章。
2018年1月1日よりニューバランスと「M.Lab」がグローバル・パートナーシップを締結。専属アドバイザーに就任。

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